アカメガシワ(赤芽柏/別名ゴサイバ) トウダイグサ科 アカメガシワ

和名の由来 新芽が赤く、食物などをのせて使ったことに由来
分布 本州、四国、九州、沖縄、朝鮮半島、中国
樹形 落葉高木
互生。広卵形、全縁、星状毛あり。新葉には紅色の星状毛。葉身基部に花外密線が1対。
花・受粉 雌雄別株 6~7月、枝先に花弁のない円錐花序をだす。虫媒花。
果実・散布 朔果。鳥散布。
用途 器具材、薪炭材。原木をヒラタケ栽培に利用。
冬芽 裸芽、灰から褐色の星状毛が密生。維管束は多数


 

 



冬芽 新葉
写真 牧野彰吾氏 2005.12.12 くぬぎ山 写真 加倉井憲一氏 2010.5.2 見沼
雄花
アカメガシワ 写真募集中
2014.9.27 見沼  
雌花
写真募集中 アカメガシワミ

 

2014.9.27 見沼


こぼればなし アカメガシワ
 アカメガシワの赤い新葉をルーペで観ると、小さな星形の赤い毛が密生しています。アントシアニンを含んでいて、強い紫外線から幼い葉を守っているのです。葉っぱのサングラスです。
 葉を見るとアリで大にぎわいです。葉身の基部に密線が1対あるのです。新緑の季節から黄葉する間際までレストランは開店しているようです。雄花や雌花にもたくさんの虫が訪れます。秋になると実がつき鳥のご馳走になります。外皮を紙の上でこすりつけてみると油のシミが出来ました。実は間違って食べられ、鳥にタネを運んでもらっているのです。
 タネの寿命は長くて、20年は土の中で発芽のチャンスを待っています。日当たりが良くなるとすぐに発芽します。森の手入れをしていると、木が倒れた後の明るい場所にはアカメガシワがたくさん出ています。森のパイオニアなのです。

参考
多田多恵子文 「葉っぱの博物館」山と渓谷社
「樹に咲く花 離弁花2」山と渓谷社
雄花・雌花の写真・・・教育画像素材集