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 クモは害虫を食べる正義の味方
 
 嫌われ者クモのようですが、観察したり、本で調べたりすると益虫であるクモの存在が分かってきます。クモの世界をのぞいてもらうために名前の分かったものはブログに入れました。

 クモの巣にかかったトンボを助ける、助けないでじっと観察する、どちらの行動をとりますか。生きものは喰うか喰われるか微妙なバランスの中で生きています。この地球上でバランスを保ちながら生きている多くの生きものに目と心を開いてくれることを願っています。

ハラグロコモリグモ コモリグモ科
体長 ♀12〜16mm  ♂10〜12mm
シボグモより一回り大型。腹面が黒色。コモリグモ科の前の眼はほぼ一列に並び、後眼が大きい。コモリグモは視覚にすぐれている。色覚がある。

クモ 

メモ 撮影場所:



コガネグモ コガネグモ科 コガネグモ属

体長 ♀20〜25mm  ♂5〜7mm
出現期 5月〜9月
生息場所
網型 正常円網
分布 本州(6)四国、九州、南西諸島
日本を代表する美しいクモ。郊外の人家周辺、樹林地の周辺、水田、河原、草原などの日当たりのよい樹間、草間に0.5〜1mの垂直の正常円網を張る。網の中央部にX字形あるいはその一部を省略したかくれ帯を付け、クモはその中心に脚を2本ずつそろえて止まる。

クモ コガネグモ

メモ 撮影場所:マルコ 2014.8.1 手入れしている湿地マルコでは、9月には見られなくなる。まだ、卵のうは確認出来ていない。


ヤマトコマチグモ フクログモ科 コマチグモ属

体長 ♀9〜14mm  ♂8〜10mm
出現期 6月〜9月
生息場所 平地
住居 葉巻住居
狩猟行動 徘徊型
分布 北海道、本州(5)四国、九州
池や沼の周辺、水田、河原など水辺に多い。ススキ、チガヤなどのイネ科植物の葉を折り曲げて住居を作り中に潜む。夜間住居より出て小さい昆虫を捕らえる。産卵期には三角形か四角形の住居を作り産卵する。親グモは子グモが巣立つまで、住居の中で保護する。
クモ クモ クモ

メモ 撮影場所:見沼自然公園 巣を触って、刺されたが、10分ほどで痛みはなくなった。

 

ワキグロサツマノミダマシ コガネグモ科 ヒメオニグモ属

体長 ♀7〜10mm  ♂6〜8mm
出現期 7月〜9月
生息場所 平地から山地
網型 正常円網
狩猟行動 徘徊型
分布 北海道、本州(5)四国、九州 、南西諸島
都市部の庭園や公園、樹林地の周辺、草原、林道などの樹間、草間に網を張り中心に止まる。昼間は網の一部や葉裏、枝などに潜んでいる。サツマノミノダマシにそっくりである。腹部側にある黄色の線より下は、黒褐色または、茶色なので区別できる。

クモ クモ

メモ 撮影場所:マルコ 


ナガコガネグモ コガネグモ科 コガネグモ属

体長 ♀20〜25mm  ♂8〜12mm
出現期 8月〜11月
生息地 平地から山地
住居 正常円網
分布 北海道、本州(5)四国、九州 、南西諸島
山地では少ない。水田とその周辺、河原、草原、樹林地の周辺。網の中央部に縦のかくれ帯をつけ、クモは中心に止まる。危険を感じると激しく揺すり、威嚇する。幼体のかくれ帯はジグザクの渦巻き状(コガネグモ類全種共通)。

クモ クモ

メモ 撮影場所:マルコ 


ドヨウオニグモ コガネグモ科 ヒメオニグモ属

体長 ♀8〜10mm  ♂5〜7mm
出現期 6月〜11月
生息地 平地
住居 袋状住居 正常円網
分布 北海道、本州(5)四国、九州
水田とその周辺、河原、草原の草間に垂直から水平まで様々な角度の網を張り、中心に止まる。網の一端の葉を曲げて袋状住居を作り、その中に潜む。春と秋の年2回の発生が観られる。

 クモ  クモ

メモ 撮影場所:マルコ  


アズチグモ カニグモ科 アズチグモ属

体長 ♀6〜8mm  ♂2〜3mm
出現期 5月〜9月
生息場所 平地から山地
狩猟行動 待機型
分布 本州(5)四国、九州 、
草や樹木の花の中や葉裏に潜んでいる。シジミチョウや小型の飛行性昆虫を捕らえる。色彩、斑紋には変異が多い。オスは非常に小型で、成体になるとメスの腹部に乗っていることが多い。頭胸部先端の三角形の褐色班が特徴。

クモ  クモ

メモ 撮影場所:マルコ 2014.8.27


キシノウエトタテグモ トタテグモ科 トタテグモ属

体長 ♀10〜15mm  ♂9〜12mm
出現期 ♀一年中
    ♂9月から10月

生息場所 山地ではあまりみられない。東京、神奈川、名古屋、京都、大阪などの中心部に多い。
住居 片開きの横穴・地中性
分布 本州(6)四国、九州
神社、寺院、学校、公園、人家の庭などに生息し、土台石のわき、土の詰まった石垣や崖、植え込みの縁などの地面に穴を掘り、入り口に片開きの扉をつけた住居を作る。クモは扉の内側にいて、扉の前を通るワラジムシなどを捕らえる。6月から7月にかけてクモに寄生したクモタケが住居の入り口から生えていることがある。

メモ 撮影場所:さいたま市綠区大間木


キクヅキコモリグモ コモリグモ科

体長 ♀7〜12mm  ♂6〜8mm
菊月は陰暦九月。背甲に特異な文様あり、胸板に沿って3対の黒点がある。この黒点は幼体にもある。年2〜3世代、幼体越冬。25℃で卵のう期間は約20日。幼生発育期間は葯50〜80日。メスは3〜6回産卵、1卵のう内の卵の数は30〜120個。

クモ クモ
成体♂

メモ 撮影場所:


アシナガグモの一種

クモ

メモ 撮影場所:

イオウハシリグモ キシダグモ科

体長 ♀12〜26mm  ♂12〜18mm
草間を徘徊する。色彩や斑紋は変化が多い。成熟は6月下旬。越年する成体もいる。灰色球形の卵のうを上顎でくわえて保護する。産卵は7月から、出のうが近づくと草の間に不規則な保育網を張る。幼体が分散するまで保護する。

 クモ   クモ

メモ 撮影場所:マルコ周辺


キハダエビグモ エビグモ科
体長 ♀4〜6mm  ♂4〜6mm
樹肌に擬態する。平地から低山帯、都市公園にも生息する。5〜7月に成熟。メスは樹幹に産卵し、保護する。刺激すると樹から落下し腹部後半が瞬間的に黒くなる。刺激になれると変化しない。

クモ

メモ 撮影場所:

ハラグロコモリグモ コモリグモ科
体長 ♀12〜16mm  ♂10〜12mm
シボグモより一回り大型。腹面が黒色。コモリグモ科の前の眼はほぼ一列に並び、後眼が大きい。コモリグモは視覚にすぐれている。色覚がある。

クモ 

メモ 撮影場所:

アオオニグモ コガネグモ科
体長 ♀9〜11mm  ♂5〜6mm
ビジョオニグモに似るが腹側面が青いところが異なる。ビジョオニグモの成熟季は秋であるが、アオオニグモの成熟季は春である。

クモ

メモ 撮影場所:(時期を考えると、幼体。)高尾山 2014.10

オオヒメグモの一種

クモ

メモ 撮影場所:「オオヒメグモ属の一種」ですが、
樹木の幹の二股に分かれる間に造網しているのは、『カグヤヒメグモ』の場合が多いですね。
人工物に居て、クモも大きければ『オオヒメ』

アズマキシダグモ 6月頃なら♀の成体かも

クモ

メモ 撮影場所:マルコ周辺

色彩斑紋が移行する頃の微妙な時期の幼体のようですが、
『クサグモ』か?『コクサグモ』か?判断し辛いです…。
もし7月過ぎてて、まだこんな小さいなら、『コクサ』かもです。

クモ 

メモ 撮影場所:マルコ周辺

スジアカハシリグモ 
♀約11〜18㎜ ♂約9〜5㎜

クモ 

メモ 撮影場所:マルコ周辺 (雰囲気は♀成体っぽい観も有りますね。)
普通は、山地の林道や沢沿いの斜面林などじゃないとあまり見れないのですが、
見沼のあそこで見れたのは、結構意外でしたね。

卵嚢を保護する『シボグモ』♀成体

クモ 

メモ 撮影場所:マルコ周辺

「ヤマヤチグモ属の一種」(多分『ヤマヤチグモ』♂亜成体)

クモ

メモ 撮影場所:マルコ周辺

参考:
「日本のクモ」 新海栄一著 文一総合出版 
「クモたちの狩り 上下」千国安之輔著 偕成社上巻1979年 下巻1982年
「クモの親と子」国安之輔著 偕成社 1979年
「クモの一生」国安之輔著 偕成社 1983年
「クモの糸の秘密」大崎茂芳著 岩波ジュニア新書 2008年
「田んぼの生きものたち クモ」文・写真 新海栄一 緒方清人 農文協 2014年
「おどろきクモの世界」新海栄一著 新海明著 誠文堂新光社 2009年
「クモ学」小野展嗣著 東海大学出版会 2002年
「学研の図鑑 クモ」学習研究社 1977年
「クモ基本50」解説 新海栄一 写真 高野信二 森林書房 1987年           
「クモ基本60」東京蜘蛛談話会 2015年