ダンボールで堆肥を作ろう&環境について語ろう

■日時 9月9日(火曜日)13時30分〜16時
■場所 トラスト協会ボランティアルーム
■講師 黒須利光さん
■参加者 8名
■参加費 100円

自然塾ではじめての環境について黒須さんを講師にして皆で学びました。最初に環境問題に関心を持ったきっかけについてお話していただきました。日常の食品の添加物や素材など資料を交えての話は、食品偽装や農薬混入米の問題が起こったばかりだったので、話も弾みました。黒須さんが実践しているダンボールで作る堆肥の実際の作り方を教えてもらいました。ゴミを少なくしたいという熱い思いを伝えてくれました。また愛媛Iの作り方も教えていただきました。黒須さんのご好意でダンボールで作る堆肥の手引きを掲載しました。

ダンボール箱で堆肥を作ろう
生ゴミの堆肥化容器としてダンボール箱を使用することは、通気性と余分な水分を自然に排出する等の利点があり、失敗することも少なく扱いやすいと思います。

用意するもの
①ダンボール箱 防水加工していない、 縦30cm×横45cm×高さ35cm程度のダンボール箱。(設置場所を考慮して選んでください)底を強化する為のダンボール。
②基材 ピートモス15ℓ、 もみ殻くん炭10ℓ、
③温度計 棒型 0〜100℃、温度を調べることで発酵状態を確認できます。(通常40℃〜60℃ぐらいになります)
④虫除け用カバー  ダンボール箱に合わせ通気性のある古着等で作ります。(下着シャツで、襟、袖口をゴム等で止めて使用できます)
⑤粘着テープ(ガムテープ)、移植ゴテ、
⑥台(ダンボール箱を浮かせて置くため)、米ぬか(発酵促進用)

作り方、使い方、管理等
①容器の作り方  ダンボール箱を組み立てます。ダンボール箱の底は粘着テープで、底が抜けないように塞ぎ、さらに箱の底部に別のダンボールをカットして敷き、底を二重にします。
②設置場所を選ぶ ダンボール箱に基材を入れる前に、箱の設置場所を決めます、理想は、日当たりよく、雨の当たらない風通しが良い場所です。地面に直接置くと湿気で底が抜けることがあります、台を敷いて底部を守ります。
③ダンボール箱に基材を入れる 「ピートモス15ℓ」と「もみ殻くん炭10ℓ」を(3:2の割合)箱の中に入れて混ぜます。
④生ゴミを入れる 生ゴミを入れ、移植ゴテで混ぜます。生ゴミはなるべく新鮮なものを、小さく切って入れると混ぜやすく分解も早いです。生ごみの投入量の目安は、1日500g〜600g程度です。(生ゴミ量が多くなった時は1〜2日入れない等、調整します)生ごみは特に水切りをせずにそのまま入れます。
⑤防虫、保温、防臭のため、必ず蓋、虫避けカバーを被せます。
⑥温度計で発酵温度を確認します、約2週間で微生物の活動が活発になり温度が上昇します。

注意事項投入しない方がよい物
★落ち葉や木の枝、竹等。
★塩分を多く含むもの。
★鶏の骨、豚骨等。
★とうもろこしの芯、ぶどうや梅干などの種等。
★タマネギの皮。
★水分の多いスイカの皮等。
★シジミやアサリの貝殻等。
★防腐剤を塗布してあるレモンの皮等。

毎日の管理 生ゴミを分解する微生物の活動を良くする為、生ゴミを入れる度によくかき混ぜます。カビが発生することがありますが、好気性菌で無害です、そのままかき混ぜます。発酵促進、虫の発生予防の為に、適度に米ぬか、米磨ぎ汁、水等を加え温度を高くします。 いつまで続けるか 適切に管理すれば、1箱3〜4ヶ月くらいで、30〜40kgの生ゴミが処理できます。

箱が湿り気でふくらんできたら、数日生ゴミを入れるのを止めるか、基材を加える等工夫します。基材に粘り気が発生や、塊が多い状態になったら寿命と考え、生ゴミの投入を止めます。

終了後は 生ゴミの投入をやめ、2〜4週間位適度にかき混ぜたり、水分を加え分解を促進させます。温度の上昇も無く、生ゴミの姿が見えにくくなったら、堆肥として使用できます。(鉢やプランターで使用する時は、フルイにかけて未分解のものは取り除き使用します)植物が育つ為には肥料のバランスが重要です、堆肥と土の混ぜ具合を工夫して利用しましょう。                                                          以上

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