アファンとバハン(馬搬)
アフファンの森を訪れたのは、森林インストラクターの勉強を始めたばかりで、いろいろなことが楽しく、新鮮だった頃だから、13年も前になるだろうか。松木さんに案内していただいた。これから池を掘るのだと言うことで準備していた頃だった。大切なことを言われたはずなのに、思い出したのは、原木で育てたナメコのみそ汁の味だけだったと講演会に行って気がついた。
大木のウロで子育てするフクロウが棲むには50ヘクタールの広さが必要で一日に雛1羽にネズミ1匹が必要だとか。人間は肉食。クマも肉食だったが、氷河期に雑食になった。どうやら目の位置で肉食が草食かわけるようだ。ニコルさんの言葉「行動で表さないと、この国の人は分かってくれないよね。」確かにそうだなと思う。効率化で失われたものを馬が解決してくれる。馬が運ぶ姿は美しいし、人の心も和ませてくれる。古き良きシステムが新たなシステムとして、定着することを願った。
会場を出て、ふっと見上げると高層ビルが建ち並び、人類はこれからどんなシステムの中で生きていくのだろうかと思った。