8年にわたるあらいぐま捕獲報告
アライグマは北中米原産の外来種で、生態系、農作物、生活環境等に深刻な被害をもたらすことから、2005(平成 17)年に特定外来生物に指定されています。トラスト1号地では、2018年からアライグマ捕獲を行なっている。当初から佐井隆利さんが担当してくださり、改めて感謝です。
2018年4月から2025年10月6日まで、アライグマ67頭 ハクビシン32頭 タヌキ15頭(解放)
佐井さんの活動記録及び感想
□アライグマの罠を掛けた日数 2024年度実績➡126日(毎年) 8,12,1,2月は罠 休み 各月は日曜日~木曜日まで(5日間)×3回 7月は6日間×2回
□エサ りんご
□佐井さんの感想 効果のある情報が共有でればいいことだと思いますが…。いづれにしても現状が限界です。いつまでやっていいものなのか、いつまでできるものなのか...。
トラスト1号地 月別捕獲数

アライグマ基礎情報
□種類 中型哺乳類 食肉目アライグマ科アライグマ属 北アメリカ原産
□生態 関 東地方のアライグマは 1 ~ 3 月に交尾期を迎え,4 ~ 5 月頃 に出産するのが一般的である
□特長 環境への適応能力に優れている 愛嬌のある容姿で学習能力が高い 手足が器用で前足で物を洗う仕草が特長
□生息域 都市部から森林, 湿地帯までの水辺近くを好んで棲息する
□食べ物 雑食性で、果 実,野菜,穀類,魚類,両生爬虫類,鳥類の卵,昆虫類, 甲殻類などを採食する
□問題点 農作物の被害が甚大、人への直接的が被害、生態系の破壊、狂犬病やアライグマ回虫といった伝染病の媒介としても危惧されている アライグマが運ぶマダニが媒介するSFTSという新興感染症ウィルスの危険性がある。このウィルスはマダニの体内に生息し、人間には重症熱性血小板減少症候群という病気をもたらす 2013年には国内で初めて感染が確認され、以降、毎年60〜90人の患者の報告がされている 天敵がいないので、増加を止めることができない 2025年夏には有楽町にも出現したとのニュースも報道されている 、
□日本国内で増えた理由 1977年(昭和52)にテレビにて「あらいぐまラスカル」が放送されたことにより、ペットとして輸入された 飼育されたが、成獣になると凶暴になることから逃亡、放逐が繰り返され、全国に生息域が広がっている
□防除案 アライグマの生息数を減少させるには,繁殖期の前に繁殖可 能なメス個体を捕獲することが重要であると考えられる 関東地方のアライグマの防除においては冬季にメス個体 を捕獲することでより高い効果が得られることが期待され る 冬季に人家での捕獲が有効というデータもある
□本 20世紀初頭のアメリカの様子を伝える原作「はるかなるわがラスカル」。著者のスターリング・ノースが実際体験した一年間の出来事で、人間社会で野生動物を飼うことの難しさを伝えている アライグマは大きくなると手に負えない生きものになり、カヌーに乗せ湖の向こう側に放すという内容である 作品の真意を知らずにアライグマを飼ったヒトが飼いきれず野に放ち、埼玉県では捕獲数が2015年3484頭、2016年5244頭と増え続けている 春に3〜4頭の子を産み、寿命は14年くらい、日本には天敵がいないこともあり増加傾向である
1962(昭和37)年 愛知県犬山市の動物施設から7頭が逃亡
1977(昭和52)年 テレビアニメ「あらいぐまラスカル」放映
1994(平成6)年 狩猟鳥獣に指定
2000(平成12)年狂犬病予防法の対象動物に指定
2005(平成17)年に特定外来生物に指定
環境省の資料には、フィードバックが重要と明記してあり、埼玉県みどり自然課がまとめているとのことで、オスメスの情報を問い合わせてみたい。
参考:環境省、冬データ、群馬、神奈川県自然環境保全センターに搬送されたアライグマの記録
今年のあらいぐま






トラストのメンバーの方々とも情報を共有したく、あらいぐまのカテゴリーを追加しまとめました。(記:加倉井範子)

