"野鳥の森"の秋の野草と絶滅危惧種

■日時  2009年10月14日(水)午前10時〜15時
■天気  晴れ
■参加人数 10名
■案内  太田泰弘先生
■観察報告
今回の自然観察会は荒川中流域の大麻生公園の一画「野鳥の森」でした。荒川流域は開発が進み、本来河川敷にあった植物の多くが姿を消してしまったところがほとんどですが、ここは昔の姿の名残がみられる希少なフィールドです。神奈川県・埼玉県で多く植生調査を手がけられた太田泰弘先生にご案内いただきました。懇切丁寧な解説に加えて、たくさんの観察資料(後日、野鳥の森の希少な花のすばらしい現物コピーも数枚)も用意していただきました。そのうえ、お昼には先生お手製のウワミズザクラの果実酒(杏仁香酒とも)をみんなで美味しく頂戴しました。ふだん目にすることのない希少な植物をたくさん知ることもできました。太田先生ありがとうございました。当日、見られた主な植物を掲げてみます。
【花が咲いていました】 草本・・・カワラナデシコ(絶滅危惧種)、コシオガマ、アワコガネギク(キクタニギク)、カワラケツメイ(咲き残り)、センダングサ、コバノセンダングサ、マルバアメリカアサガオ、ユウガギク、カントウヨメナ、ノコンギク、アギノノゲシ、メマツヨイグサ、キツネノマゴ、メドハギ、イネ科類など。木本・・・テリハノイバラなど。
【果実となっていました】草本・・・イヌハギ(絶滅危惧種)、カラメドハギ、キンミズヒキ、ヤブマメ、イネ科類木本・・・ツルウメモドキ、キササゲ、クサギ、マユミ、テリハノイバラ、アキグミ、イボタノキ、ヒメグルミ、オニグルミ、エノキ、ムクノキ、ハリエンジュなど。
【河川敷はイネ科の天国 ほぼ果期】セイバンモロコシの芒がないタイプのヒメモロコシ、文字どおり鼠の尾にそっくりなネズミノオ、たくましいメカルガヤとスリムな感じのオカルガヤ、チョウセンノガリヤスやイヌアワなどふだん見ないものもありました。道路の法面に多いシナダレスズメガヤなども河川敷にたくさん帰化していました。
【ヨモギもいろいろ(葉)】カワラヨモギ(絶滅危惧種)、オトコヨモギなど。
【エノコログサもいろいろ】エノコログサ、アキノエノコロ、キンエノコロ、コメツブキンエノコロ、ムラサキエノコロ、カワラエノコロ(カタバエノコロ)など、いろいろありました。
〔記録:二宮さん 写真:伊藤さん〕
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