聞きなれない言葉

台風2号の報道とともに、私にとっては聞きなれない言葉「線状降水帯」という言葉が出てきました。2014年の広島県での集中豪雨から注目されるようになった言葉のようですが、以前から集中豪雨の多くで線状の降水域が存在していることが、研究により明らかになっているとのことです。気象庁では「次々と発生する雨雲(積乱雲)が列をなし、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50〜300km程度の強い降水をともなう雨域」と定義しています。すごい雨が降り見沼は低いところに水が流れ込み、湖のようになりました。
トラスト1号地の池は満杯で、歩くには長靴が必要でした。その後、マルコに行きましたが水路に水が溜まっていてそれほどの被害はなかったように感じました。その後、「民家園しぜん塾」を6月3日に予定していましたが、中止にしていましたので、民家園に車を走らせました。民家園の駐車場は水であふれていました。

NPO法人を立ち上げた時、耕作放棄地を蘇らせるという思いがありました。見沼でお世話になった農家さんが「作物のよくできない土地だから、耕作放棄地になっているんだよ」と言っていたことを思い出しました。水浸しの畑にささやかな水路を掘ると水は水路に少し流れましたが水は完全には引けませんでした。

6月5日は、民家園のボランティアに行きました。水は、6月4日には水は引いたとのことでしたが、爪痕はいたるところに見ることができ、ジャガイモの葉も泥だらけ、ハンゲショウやドクダミも泥だらけ、通路にはゴミがたくさん溜まっていたので、箒で履きリヤカーでゴミ置場へ運びました。

聞きなれない言葉の「線状降水帯」は以前からあり、大雨を降らせていたことを改めて思い、見沼の農家の方々はその中で農業を営んでいたことの数々の努力が頭をよぎりました。耕作放棄地を蘇らせるなどという言葉を入れたNPO法人エコ.エコ のパンフレットを見ながら、とても努力のいることを始めたと少し後悔しています。昔の見沼に戻ったような線状につながる雨の帯は、竜伝説にもつながっているのかもしれません。竜は時々やってくることを記憶したいと思いました。(2023.6.10 加倉井範子)

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